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いやなものが何もないのがいい建築


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自宅の設計、ゆっくりとですが、何とか進んでいます。
本当にこれで良いのか?もっと他に良いプランがあるんじゃないのか?と自問自答と夫婦会議の日々です。考えすぎて分からなくなると、偉大な諸先輩方の言葉にヒントがあるんじゃないかと思い、建築家の方の本をいろいろ読み返しています。その中で、確かにそうだなぁと思ったことを1つご紹介。中村好文さんの著書「中村好文、普通の住宅、普通の別荘」で、後半に三谷龍二さんと山口信博さんが「中村好文さんの世界」というテーマで話をした内容が掲載されています。その中で、中村好文さんが「いやなものが何もないのがいい建築」と言っていたという話があります。目についていやだなと感じるものがない、意図や主張が目障りにならない。そうかぁと思い、もう1度図面を見直してみる。普段から地味な設計をしているので、目障りになるほどの意図や主張が感じられるところは無さそうですが、ここは本当に使うのかな、この大きさで良いのかな、とりあえずの形になっているな、など気になっていたところがいくつかあったので、そこを気にならなくなるまで修正してみました。修正案を見てみると、それ以前よりも1段良い設計になった感じがします。デザインはらせん階段のようにぐるぐる回りながら上がっていくというような話を良く聞きますが、確かにそうかもしれません。1月の工事着工を目指して、ぐるぐるぐるぐる目を回しながら走っていきます。


(設計部・中村)





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by ai-labo | 2018-11-29 18:10 | 中村 健一郎