カテゴリ:菊池 潤( 43 )

ひとの気配

こんばんわ。設計部の菊池です。

モデルハウスとは?
極端に言ってしまえば、これから建てる我が家の「みほん」の様なものだ。

かつて、実家となるマンションを探していた時に
訪れたモデルルームで感じたあの違和感は何なのだろう。

家であるが、どこか家ではない空間。
調度品や什器は全てピカピカで床に傷ひとつ無い。
あまりにも綺麗過ぎて、むしろ違和感を感じるキッチンには
空っぽの冷蔵庫とレバーをひねっても無反応な水栓。
電気は照明などのため通す必要があるとして。
水道は別に必要ではないのだ。ガスもまた然り。

「みほん」として扱う上では必要ではないからだ。

つむじのモデルハウスの床は柔らかい無垢材ゆえ
どうしても付いてしまう傷がある。
キッチンの蛇口をひねれば水が出る。
もちろんトイレも使える。どうぞご安心ください。
宿泊も受け付けているため、お風呂にも入ることが出来るのだ。

モデルハウスのスタッフのママさん方が
IHのスイッチを入れて飲み物を淹れてくれる。
冷蔵庫には敷地内に植えてあるハーブが。
頂き物のすももを煮詰めてつくったジャムもある。

ありがたく頂いたコーヒーのカップをキッチンに戻すと
シンクの底に洗いものをした後の水滴と薄い擦り傷。

身内のえこひいきかもしれないけれど
どこか落ち着く場所だ。

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by ai-labo | 2016-06-30 22:33 | 菊池 潤 | Comments(0)

ぞくぞく

こんにちわ。設計部の菊池です。

突然ですが、僕は恐竜が好きです。
ですがジュラシックパークは嫌いなのです。
あの映画ではどうも彼らが人間様を襲う怖い奴ら、な描き方をされているのです。
違います。
彼らの住処に、のこのこと餌が舞い込んで来たにすぎないのです。

さて。少し前に上野の博物館に行って参りました。
と言いますのもエジプトからはるばるスピノサウルスさんがやって来ていたのです。
ジュラシックパーク3でティラノサウルスさんを倒していたすごい奴、でおわかりでしょうか?
特設展として開催していたので恐竜好きとしては行かないはずがありません。

いかがでしょう?中々の伊達男です。
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特徴的なのはこのぞくぞくするワニ顔と――
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この背びれ。
現代のエジプトやアフリカ界隈に生息していたようです。

残念ながらこのスピノさん、
実は未だに全身骨格が発見されていないので解明されてない事が沢山なのです。
今回の全身標本もレプリカで、本物の化石は3つほど。
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とは言え、せめてこの吊り輪を「釘を刺して吊っているんですよ」風の加工をしてほしかった。。。

少し昔はそれこそティラノさんよろしく強そうな姿が図鑑を席巻していました。
ところが時代が進みテクノロジーも進み、
はて、この細顎で他の恐竜を襲えていたのだろうか?
おや、こいつ実は魚食だったのでは?
まさか、こいつ現代のワニの様にじーっと獲物を待っていたのでは?と
今や強面からどんどんマイルドめの復元図になってきました。
ついにこの展示では半4足歩行の復元図が掲げられておりました。

でもよいのです。たとえ4足歩行でも僕の中では永遠のスターなのです。

こちらはスピノさんが埋まっていた地層の説明ボード。
絶対にボードを作る側も見る側も名前にツッコミを入れたことでしょう。
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by ai-labo | 2016-06-17 12:00 | 菊池 潤 | Comments(0)

にょきにょき

こんにちわ。設計部の菊池です。

少し前まで出来たてほやほや植えたてふかふかの「つむじ」の庭も
良い具合に緑が育ってきました。

地面の踏み石の隙間に植えたセダムもいい具合に急成長です。
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よくよく見てみると金平糖みたいなこいつら。
かわいい。
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我が家の植物の中でこの時期が成長期の奴らも
ぐんぐん育ってきました。

アデニウムは新芽を出し始め、
ステファニアも蔓を伸ばし始め、
オルギアリスはプラ鉢が窮屈になりはじめ、
ビフルカツムは新しい葉を出しまくって止まらないため水のあげ方に困り始めてまいりました。

なんだか植物の名前って呪文の様ですね。
by ai-labo | 2016-05-28 16:26 | 菊池 潤 | Comments(0)

ちらりずむ

こんばんわ。設計部の菊池です。

本日はぼくが図面を担当した物件の現場を回る日、ということで
やってまいりました。初めて図面担当した物件へ。

ちょうど夕方なので西側の障子にお隣の敷地の樹木の影が。

DNAに刻まれているのでしょうか。障子っていい。
ちょっと透けちゃうこの感じ。

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あなたのお宅にもおひとつ、いかがでしょう?
by ai-labo | 2016-04-30 20:35 | 菊池 潤 | Comments(0)

媒体として。

こんばんわ。設計部の菊池です。

先日高円寺にある洋服のお店にお邪魔しました。
ここはかつてダンススクールとして使われていた空間を
一切の内装をいじくることなく使っています。
外からの目印はロゴでもある輪っかを象った蛍光灯のみ。

この日は不定期で開催されるイベントの日。
今回は本来日の目を見る事のないサンプル品ひとつひとつを
生みの親であるデザイナーからの言葉と共に展示、原価で販売するというもの。

楽しみに店内にすると目につくのは今期のラインナップ。
おや、と思っていた所に店員さんと思われる方が来たので尋ねると
80着用意したものが既にわずか5着だけになったため
急遽通常のラインナップを運んできたとのこと。

あらま、と驚きながらも
この人の服への愛着ぶりがどうも桁違いだなと思っていると、
聞けば何とデザイナーさんご本人。
本日2度目のあらま、いただきました。

自分の好きな服の生みの親とお話出来るなんて。しめしめ。
閉店間近ということもあり店内の隅々まで案内していただきました。

お話を伺うと彼曰く、
そこだけの空間で「選び」、「購入」して持ち主の空間で「着る」 という流れ。
「デザイナー」はあくまでも片書きであり、現場に出てお客の声を生身で吸収する。
しかし本来は自然であるこの一連の流れを大事にする店が
じわじわと減ってきている事実があると言います。

住宅でも同じことが言えるのではないかと感じました。
これから暮らすひと。前を通りかかるひと。
この場所に暮らすことでわかる/見えるあれこれ。
ずっと持ち主の物であり続ける建物のこれから。
これらをキャッチ/イメージして提案する媒体としての「設計者」。

土日の在店率が比較的高いとのことなのでまたお目にかかりに参ります。
外に大きな鏡を置いて日の光の下で試着出来る店があったら面白そう!
という僕のわがままの採用お待ちしています。わくわく。

tactac.jp



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by ai-labo | 2015-10-05 22:16 | 菊池 潤 | Comments(0)

まとう、とは?

こんばんわ。設計部の菊池です。

先日、早めに会社を出て銀座へと向かいました。
というのも大学からの友人が銀座のとある裏路地に構える
服飾を主に扱うセレクトショップにて、
臨時ではあるが店の番をしていると聞いたためです。

いざ教えられた住所へ向かうとそこにあるのは
何とも年季の入ったビル。
ところが店名のサインを探すもなかなか見当たりません。
入り口横をよーーーく見てみると
店名の横にB1Fとだけ書かれた紙が控えめに貼ってあります。
恐る恐る中に入り、すり減ったタイルが敷かれた階段を下ると、、、
降りた先には開いたままの鉄の扉。
中は10畳あるか無いかの空間です。
後方を振り返り、店番を無事発見できました。
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しばらく友人の着せ替え人形になって楽しむうちに
ここにある服や雑貨が何か「違う」と思い始めます。
陳列された全ての物が発している、ずっしりとした雰囲気。

「やばいでしょ?」と友人。
生地からこだわった物。
機能的でかつ、しっくり来る物。
これだけずっしりとしているのに手の届く値段の物。
付けられた値段の理由に完全に納得してしまう物。
「手にした時から何年間も本当に大事にできる物が集められている」とのこと。
履いた途端にぞくりとした靴なんて今までありませんでした。

ふと服と言うものは面白い物だなと思います。
元々は暑さ寒さをしのぐ道具であったものが
それをまとう人の一部となって行動や雰囲気を演出しているのです。
人よりも恥ずかしく、あるいは得意げになり
その場の空気は気楽にも厳かにもなります。

自分の一部とする物に何を選ぶのか。
自分のためにまとうのか、あの人のためにまとうのか。
そう考えるとラブアンドピースの人たちも4649の人たちも
何だか立派に感じてきます。

「身にまとう」、「服」とは何かを考えさせられた夜でした。

CATHEDRAL
by ai-labo | 2015-07-27 20:11 | 菊池 潤 | Comments(0)

「What's NEW?!」

こんにちわ。設計部の菊池です。
時たま、普段何気なく素通りしている、何でもない様な物が
ふとした瞬間目にとまることがあります。
印象深いものはこちら。
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ただのペットボトルです。
雑誌に載っている様な部屋には何とも不釣り合いな物です。
この時は沢山のボトルがひとつの模様に連なって見えて
きれいだな、とぱしゃり。

醜いモノ、ぱっとしないモノというのはなかなか無いのでしょう。
マジョリティとマイノリティをベースに、
その時の気分と価値観で決まるのかなと。
原宿にいるおとぎの国からやって来た女の子たちも、
吉祥寺の紅白しましまハウスも。
それぞれが、どうだ!と胸を張っていますし。

そんな価値観を左右させる、
流行というものの力は凄まじいな、と感じます。
「今流行りの○○が熱い!」と宣伝に煽られて買った
あのお洋服も、あの雑貨も、あの食べ物も
きっと来年にはお役御免で。
次の流行りがやってきたら、まだそれなの?と
「遅れてる」印のはんこがもれなく貰えます。

そんなコマーシャルは小耳に挟む程度に留めておいて、
流行りに縛られない自分のひとしなを
手に入れられたらいいな、とも思います。

そんな中、
すでに「流行り」の看板を剥ぎ取られてしまった空間や
経年劣化してしまった建物を生き返らせる「リノベーション」に
流行りの矛先が向いてきたことに「すぐに飽きるなよ?」と思いつつ、
個人的にはふふふ、と思うのです。
by ai-labo | 2015-01-26 19:48 | 菊池 潤 | Comments(0)

「2015年、新春。駅伝走者がついに年下になってしまいました。」

こんにちわ。設計部の菊池です。年男です。

ついに本厄と呼ばれる年が回ってまいりました。
とはいえ不信心一家である菊池家はまったく気にしません。
大吉だって今年で4回連続引き当てております。
花より団子という素晴らしい言葉があります。
お祓い代はいつか来るであろう回らないお寿司のために取っておきましょう。

「お正月休み」というイベントを実感したのは去年に続き2度目です。
(高校までは数に入れていません。
お正月休みのありがたみを解っておりませんでした。)
大学では毎年年明けに課題提出なので年末年始は阿鼻叫喚。
そして4年目にしてようやく卒業制作が年内提出であったため
晴れてクリスマスとお正月休みのダブルご褒美を味わえたのでした。

ということで久々に祖父母の家に連泊することに。
身内が集まり、ご飯を食べながら紅白とガキ使を交互に見るという荒業。
祖父:「最近の歌手わからん」
母:「あのお仕置きする黒い人やってみたい」
おば:「中島みゆき歌うから早く!」
たったこれだけのことでも意外と楽しい。
共有の楽しさ、でしょうか。
なんだかんだでテレビは偉大です。

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蹴上200踏面220のただの階段。
そんな祖父母宅で大好きな場所のひとつ。
狭い場所が苦手だというのになぜか落ち着く場所。
リビングから聞こえる会話をラジオ代わりに
よく人里離れてここで本を読んだりしていたものです。

残していきたい大好きな場所。
by ai-labo | 2015-01-13 20:47 | 菊池 潤 | Comments(0)

「うちの子が一番」

こんにちは。
設計部の菊池です。
もさもさ。
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念願の子が我が家にやってきました。
その名も「プラティセリウム・ビフルカツム」。
またの名をビカクシダやコウモリランと呼ばれています。
ひらひらした葉っぱに一目ぼれしてお迎えしました。
「ビフさん(仮)」と名付けましょう。

ビフさんは大木の幹に居候して育つ、まるでふじつぼの様な子。
幹によっこらしょ、と乗っかている故に根が無いのだとか。
その代わりに水と貯める葉っぱを備えて
毎日を過ごしているそうです。

調べてみると、天井や壁が丈夫であれば
ワイヤーでつるしてディスプレイすることも多いそう。
そうなのかとグーグル検索で見てみると
なるほどクラゲの様な佇まい。

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こちらは「チランジア・キセログラフィカ」さん。
「キセさん(仮)」としておきましょう。

よくエアープランツなんて言葉を聞いたことがありませんか?
大体のプランツはチランジアという品種なのです。
この子はそのチランジア界の中でもメジャーな種で
「ゆるふわくりくり」な葉っぱと王冠の様な姿が人気の理由。

キセさんも根を持ちません。
こちらは体全身で水を吸収する大胆なひと。
水を得るためにそれぞれの変化をしていくとは
摩訶不思議ですね。

根は「持つモノ」から「持つモノの選択肢の一つ」へ。
根以外にも水を吸える部分があるはずだ。
なるほど。

ところで「ビフさん」「キセさん」と仮称を付けたら
一気に愛着が湧いて参りました。
そう言えば母親が「むナンバー」であることから、
実家の車のことを事あるごとに
「むーちゃん」と呼んでいたことを思い出しました。
名付けグセのある菊池家。
by ai-labo | 2014-12-15 21:12 | 菊池 潤 | Comments(0)

「……ぴん」

こんにちわ。設計部の菊池です。
あっという間の季節です。
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先日、多摩川沿いの競輪場で開催された
「東京蚤の市」に行って参りました。
古道具を主に扱うフリーマーケットの様なものです。
日本中から200を超える古道具屋が出店しており、
それはそれはあやうく失神寸前の、
目からも涎が出てきそうなラインナップでございました。
写真をほとんど撮っていない、というこの集中ぶり。

会場内には以前にブログで書いた
「はいいろオオカミ」さんの姿も。
こちらのお店がきっかけで、
近頃は菊池の中で植物熱が大沸騰しております。
不思議な形の植物とロシアの渋い古道具で
ブースは大盛況でした。

残念ながら当日の午前中の天気は強い雨。
会場を傘を片手に歩いていると、開けた場所に出ました。
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雨曝しで古家具たちが広場に整列している不思議な光景。
一瞬で目を奪われ、どこの店かと看板を見てみると
黒板に「仁平古家具店」の文字が。
先日、あいらぼメンバーの椿さんが
このブログで取り上げていたお店です。

ざんざん振りの雨にも動じずに構える店員さんにあっぱれ。
そしてずぶ濡れごときで商品価値の下がっていない
古道具たちのオーラにびっくりして、その場で「毎度あり」です。

「運命の出会い」という現象は中々にあるものだと感じます。
こういった雑貨類から人生の伴侶にまで。
(後者は流石にまだ見つかってはいませんが。)
例え、お金があって今日は何か買おうと思い立ち、
手に取っても少し違うな、となれば冷めてしまったり。
その中で「はっ」と射抜かれるものがあると
やはりぴん、と頭の中で音がしますよね。

いったいどの様な原理でぴんと来ているのか、
何が決め手でぴんとさせているのか。
あなたの頭をぴんぴんさせてみたいと思う今日この頃。
by ai-labo | 2014-12-01 20:38 | 菊池 潤 | Comments(0)