カテゴリ:菊池 潤( 54 )

あれから十数年

一年の締めくくりの大イベント、クリスマスな週末である。
日本中のサンタさんも我が子に何を贈ろうか考え抜いたことだろう。

思い返せば、なんとも夢のない子どもであった。
「これほしいかってー」と駄々を捏ねることなど微塵もなく、
サンタさんにうきうきすることなど露知らない我が子を両親は見かねていたに違いない。

「この年頃の健全なる男子であればおもちゃ屋の床に埋没する勢いで
へばり付いてねだるであろう、ぴかぴか最先端のTVゲーム機だぞう。
ご覧。この魅惑あふれるマシンを。この眩いボデーを。買ってやるぞう。」
と世の男子諸君が耳を疑う特大ボーナスを差し出しても
「いーらない。それならその分のお金ちょーだいな。」の一言で袈裟斬りにしていた、らしい。

そんな可愛げの無い我が子を連れて、
故郷に帰省するために空港で土産物店に寄ったときのこと。
「これほしいかってー」と我が子。なんだって?
とうとう我が子も健全なる男子になったか。どれどれ何が欲しいんだい?
息子の指差す先には、壁に掛けられた民芸品の鬼の土面(※ワレモノ注意)。
息子の行く先が少し不安になった両親であった。

弊社のホワイトボードに現れたサンタさんを見て思い出した、そんなひとこま。
f0264759_13465645.jpg

by ai-labo | 2016-12-25 13:51 | 菊池 潤 | Comments(0)

風物詩

一体誰の許しを得て北風は吹くのか。
どこかの機関が許可証を発行したおかげで、ここまで寒いに違いない。
少し前までは「あちいあちい」と茹だっていたにも関わらず、
気がつけば師走はもうすぐそこ。

設計と言う仕事がら、なかなか表に出向く機会が少ないため、
必然と季節の移り変わりを実感する機会も少なくなる。
しかしながら。僕は毎度の冬を実感する音を持っている。

ふぃー、と鳴るのだ。鼻が。

毎年気がつけば鳴り始め、気がつけば鳴り止む。
風邪を拗らせている訳でも、鼻が詰まっている訳でもない。
通常の鼻呼吸をする分には主張して来ないのが幸い。
とは言え、毎年ともなればもどかしいのもまた事実。

痺れを切らしたのは高校生あたりの冬。
こんな僕と言えども当時は華の高校生男子。
カッコ悪いのは気になってしまうお年頃。
なんで毎年ふぃーふぃーするんだちくしょう。
まさかあなたの知らないうちに大変な事態になっている、なのか?
遂に、近くの耳鼻科へ赴くことにした。

事の成り行きを話し、レントゲンも撮ってもらう。
一旦、待合室へ戻り再び呼ばれて診察室へ。
さあどんな診断でも下してくれよお医者さん、と意気込み先生の前に座る。

「ああ、鼻曲がってるねえ。はっはっは。」

相手は高校生。笑いながら鼻が曲がっている、とは何と残酷な宣告か。
曰く、鼻の中の軟骨が少しばかり捻くれているらしいのだ。
故に空気が乾燥する冬になると笛の如く、ふぃーふぃー鳴るのではないかと先生は言う。

だから気にする事でもないのか、と言えばそういう訳でもないらしい。
何でも人によっては鼻の通気が悪いため、
鼻炎畜膿炎その他の症状が癖になってしまう人もいるという。

「鼻をグイっとやって、軟骨をベキっとすれば鼻の通りが良くなるよ」と先生。
そ、そんな怖いこと出来ない。出来る訳ない。
僕はこれからもこの鼻と生きていきます。

あれからもうすぐ10年。
今年もまた冬がやって来る。
f0264759_16495889.jpg

by ai-labo | 2016-11-30 12:00 | 菊池 潤 | Comments(0)

記号に色付け

今日も今日とて図面を作成する。
デスクトップを見つめてキーボードとマウスを繰る。
これから始まる新築工事に携わる関係諸職人さん方へ
設計意図がもれなく伝わる様にメイリオへと変換する。

元来、手先の細々とした作業が嫌いではなかったため
なかなか集中して作図できているのではないかと自分を
ニューヨークの極彩色のカップケーキほど甘ーく評価してみる。ものの、
ふとした時に無機質に、機械的に作業を進めてやいないか、と思うこともしばしば。

これはいけない。
ということで相羽建設名物「森林バス見学会」へお忍び参加。
自分たちの家の柱はどこから来たのか?どの様にできているのか?
なれば実際に見てみようではないか、というこちらのイベント。

柱となる樹木を伐る山。
伐った丸太を大きさごとに仕分け、保存しておく貯木場。
実際に柱や梁へ加工する製材工場。を回るというこちらのイベント。

f0264759_18112697.jpg

こんな冒険心くすぐるところを進むとは。

f0264759_18263820.jpg

こんなにさらりと樹木を倒していくとは。

f0264759_18265963.jpg

工場にはこんなに無骨でかっこいい機械がごろごろしているなんて。

自分の知らない沢山の物事の裏側には、更に沢山の物事が絡まっている。
それら全てが、紙面に並ぶ数文字の記号に変換されている。

A3に並ぶメイリオから今日の体験が滲みでるように。
襟を正した11月の秩父。

by ai-labo | 2016-11-14 18:42 | 菊池 潤 | Comments(0)

今年も挿絵

みなさまのお手元にはもうainohaはお届きでしょうか?

ぺらりと裏表紙をご覧頂くと、
その月のイベントカレンダーと共に毎号挿し絵が載っているのです。
これらはそれぞれが弊社内の選ばれし人々によって手書きされているのです。が。
とうとう今年もやって来た11月は、いやはや僕の番なのです。

毎号の校了数週間前に弊社の敏腕編集者が
こちらが成仏しそうなほど眩しい笑顔と共に「そろそろです。」と宣告しにいらっしゃる。

さて。何を書きましょう。
12ある月のうち、11月は意外と中途半端なのです。
これだと言ったイベントを考えても見当たらず、
暑い寒い夏だ冬だは8月12月に持っていかれてしまう。

とはいえ11月は、寒いです。
僕は寒いのがとても苦手です。ではどうやって寒い現実を逃避するか。
ということで読書にしてみましょう。
起源は大学卒業したあたりから、という趣味というには
些か歴史の浅い趣味ではありますが、これにしましょう。では、いざ。
そしてデータ化した挿絵を確認。

f0264759_1934297.jpg


ちなみに絵の中の彼は「読書くん」です。
彼は文字を介して物語にだぶだぶにいつも浸っているのだそうです。
ですが、どうも彼とは趣味が合いそうにありません。
まず僕はニット帽が嫌いです。被るとなにやらチクチクしてまいります。
そして僕はコートにマフラーをしなければならない寒空の下で本など読めません。

彼の様な集中力をあやかりたいものです。

▼そして今月のイベントは。
http://aibaeco.co.jp/event/
▼イベントはあいばこでも。
http://aibaco.jp/event/
by ai-labo | 2016-10-31 19:38 | 菊池 潤 | Comments(0)

書き手冥利

図面を書いたからにはきちんと只今絶賛工事中のおうちも見に行かねば。
日々のお仕事の内でも「ぐふふ」となる瞬間のひとつです。

例えば上棟。
さっきまで基礎しか無い場所であったのに。
あっという間におうちの骨組みが出来あがる様子は圧巻。

あるいは壁の断熱材を詰め始めた時。
この時は配管や照明の電線にコンセントなども見えています。
普段は隠れてしまう物が表に見えているのというのもまた、面白いのです。
言わばおうちの内臓が丸見えな状態。すけすけ。

そして「ベストオブぐふふ」はやはり室内の壁の仕上げが施された時。
昨日までは壁の下地がむき出しであったのにこの変わり様。

こちらのおうちは壁を白く塗っております。

出来あがりまでもう少々お待ちを。

f0264759_17435422.jpg



http://aibaeco.co.jp/
by ai-labo | 2016-10-11 17:53 | 菊池 潤 | Comments(0)

ちょっとしたお楽しみ

設計というお仕事がら。
担当している住宅を計画している土地の情報を調べに、
あるいはその住宅に係る申請のために役所に出向くことが多い。
ひょっとしたらば、よその業種の方に比べても多いのでは?と感じたりもする。

「今度この土地に家を計画しているんですが、ここの道路は1項1号道路ですか?」
1項1号道路だと、その後の申請の準備がちょいとばかし楽なのです。
「今度あの土地に住宅を計画しているんですが、必要な申請はどれですか?」
中には着工の2カ月前に提出しなければならない申請もあるのです。これは危ない!
「申請書類の提出に来ました。受付お願いします。」
A4を219枚x2部を提出してひと区切り。ふう。

ひとくちに役所、と言えど
それぞれの市区によって職員さんの雰囲気も建物の雰囲気もまるで違うのです。

てきぱきと。あれよあれよという間に手続きして下さる仕事人職員さんや、
やあ、マスター。今日もいつものブレンドで。と言ってしまいそうになる職員さんも。

建物にしても、
古くなってきてはいるが、いい味が出て来つつあるなあ。としみじみする庁舎に
大都会トーキョーを示すが如くのビルヂング内の一部に居を構える庁舎や
敷地内の緑に力を入れて、静かな雰囲気にした庁舎も。

なので初めての役所に出向くときは楽しみだったりしているのです。
今回は偶然にも僕の出身地の役所。
小さいうちに引っ越したのでどうも初めまして。
もの凄いコンクリート感ですな。

f0264759_18432074.jpg

by ai-labo | 2016-09-30 18:42 | 菊池 潤 | Comments(0)

食卓のとも

ようやく猛暑から暑いになってまいりました。
そうです。食欲の秋が参ります。

そんな食欲の食卓に欠かせない物、、、
そうです。おはしです。

そんなおはしを自分の手で生み出してみようではありませんか。
そうです。今年もどんこい祭にお邪魔いたします。

f0264759_18401912.jpg


会場は天王森公園。
9月17日と18日の土日に開催です。

かんなでお好みの木材をぞりぞりと削り、いい細さのころ合いで止める。
自分の腕で削りあげたおはしへ湧きあがる愛着たるや。

おこさまが「このおはしでないとご飯たべないもん」と
ひとあし早い反抗期を迎えてしまった際はどうぞご容赦ください。

当日の会場にはあれやこれやと優しいスタッフがおりますのでご安心ください。

市内指折りの料理屋の屋台が軒を連ねてみなさまを誘惑し、
珠玉の芸達者がオンステージ。

それではお待ちしております。


http://www.donkoi.com 
by ai-labo | 2016-09-15 18:44 | 菊池 潤 | Comments(0)

濃すぎる個性

とんでもねえ博覧会がございました。

その名も「ウルトラ植物博覧会」。
銀座の目抜き通りに鎮座するPOLA MUSEUM ANEXで開催中のこちら。
世界中を飛び回るプラントハンター西畠さん。
メディアで耳にした方もいらっしゃると思います。
彼が文字通り世界中を飛び回って探し出した植物を展示してあるのですが、
その植物たちがどいつもこいつもとんでもない。

生き残るために進化したその特異なかたち。習性。
これが植物だって?またまた~。と思いたくなる鉢や、
か、かわいい。。。となる鉢まで。
リーフレットに記載されている西畠さんのコメントも注目です。

強烈な個性にあてられて帰宅し、
自宅の植物たちをじーっと観察してみると
今まで気付かなかった部位や新しい芽に気づけたのでした。

ちなみに僕のお気入りは
こちらのふんわりパーマのおじいちゃん。
どうしてこうなった?
f0264759_18152423.jpg

by ai-labo | 2016-08-28 18:44 | 菊池 潤 | Comments(0)

目に栄養

ちょっと疲れた時に眺めた景色の良し悪しが大切だと思うのです。

僕の場合は、会社の屋上から見える空なのですが、
お隣さんが保育園の園庭ということもあるので意外と開けた具合。
この時期はもくもくとした雲が主張している空で好みの感じなのです。

設計部に所属しているため常にパソコンとにらめっこ。
実はついに乱視が発生してしまったり。
そこで、目が疲れた時にぼーっと眺めてみるのです。

f0264759_1927339.jpg


そうして眼を休めて本日のお仕事第3ラウンドへ。
みなさま今日もお疲れ様です。
by ai-labo | 2016-08-23 19:34 | 菊池 潤 | Comments(0)

こっちもてしごと

こんにちは。

いよいよ明日はあいばの3大イベントのひとつ「てしごとフェスタ」の日です。
お出かけくださるみなさま。ぜひ会場のブースの看板もご注目、です。
これらの看板もちゃんと社内で手づくり。てしごとなのです。

これはドリップスタンドの看板。
こんな感じかなー、と鉛筆でざっくり下書きします。
f0264759_1529425.jpg


これをペンで清書して原画が完成。
パースと円弧が少し崩れたのは目をつぶってください、、、
f0264759_1530145.jpg


この原画を社内のハイパークリエイターさんに渡して
パソコンで画像加工してもらい、ラミネートしてもらって完成。

会場でどどんと目を引く大きな看板シートのイラストも
社内のやり手のイラストレイターさんの手書き。

今週のお休みどうしようかなと思っていらっしゃるそこのあなた。
お待ちしております。


https://aibaeco.co.jp/event/info/detail_894.html
by ai-labo | 2016-07-30 15:31 | 菊池 潤 | Comments(0)