2018年 01月 12日 ( 1 )

塊を摂取する。

機械へ差し出した日々の報酬と引き換えに、
ゴム手袋から差し出されるプラスチックの食器。
ひとり暮らしの名の元に、摂取へと陥った食事。
長居の出来る店ならば、全神経は手中の文庫本に。
「自分の時間は自由に遣うケンリがあるのだ。」

さりとて。

年の節目の催事にて、早朝から轟々と炎が上がる。
赤白い塊から、何かが滴り落ちる毎に【名称:牛肉】となる。
おっちゃんがそれを細切れにして、
年季の入った網でもう一度炙って塩胡椒。
作業の合間に手に入れたオコボレを、煤に塗れつつ頬張る。

「…あ、美味しい。」

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by ai-labo | 2018-01-12 19:25 | 菊池 潤 | Comments(0)