あれから十数年

一年の締めくくりの大イベント、クリスマスな週末である。
日本中のサンタさんも我が子に何を贈ろうか考え抜いたことだろう。

思い返せば、なんとも夢のない子どもであった。
「これほしいかってー」と駄々を捏ねることなど微塵もなく、
サンタさんにうきうきすることなど露知らない我が子を両親は見かねていたに違いない。

「この年頃の健全なる男子であればおもちゃ屋の床に埋没する勢いで
へばり付いてねだるであろう、ぴかぴか最先端のTVゲーム機だぞう。
ご覧。この魅惑あふれるマシンを。この眩いボデーを。買ってやるぞう。」
と世の男子諸君が耳を疑う特大ボーナスを差し出しても
「いーらない。それならその分のお金ちょーだいな。」の一言で袈裟斬りにしていた、らしい。

そんな可愛げの無い我が子を連れて、
故郷に帰省するために空港で土産物店に寄ったときのこと。
「これほしいかってー」と我が子。なんだって?
とうとう我が子も健全なる男子になったか。どれどれ何が欲しいんだい?
息子の指差す先には、壁に掛けられた民芸品の鬼の土面(※ワレモノ注意)。
息子の行く先が少し不安になった両親であった。

弊社のホワイトボードに現れたサンタさんを見て思い出した、そんなひとこま。
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by ai-labo | 2016-12-25 13:51 | 菊池 潤 | Comments(0)